SPECIAL vol.2 | クライアントにとってもキャラクターにとっても 互いにメリットのある“掛け合わせ”をしていきたい。 |
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地域活性化のためのソリューション開発や、クライアントの商品開発サポート、アニメやキャラクターなどのエンタメコンテンツのライツ(版権)を活用したビジネスプロデュースなど、モノづくりのための多様なフルラインサービスを手がけている部門です。今回は“チェブラーシカ”というキャラクターのライツプロデュースを担当している池田さんに仕事内容についてお話を聞いてみました。
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チェブラーシカは、1966年に発表(67年に発売)されたロシアの児童文学家エドゥアルドウスペンスキーの児童文学「わにのゲーナ」に登場するキャラクターで、50年以上愛されているロシアの国民的キャラクターです。日本では2001年に映画が初公開されました。YOMIKOはチェブラーシカの国内窓口を担当しています。 |
50年前に生み出されたキャラクターなので、完全に一から新しく作りあげるキャラクターではない・・・というところが意外と大変かもしれません。これまで営業時代に制作してきたCFは、一からストーリーや新キャラクターを作り出すことが多く、失敗したら新しいストーリーを考えればよかったのですが、キャラクタービジネスの世界ではちがいます。
巨匠によって既に作られた魅力的なキャラクターがいて、失敗したらキャラクター自体の人気が失速してしまうという、育てるプレッシャーがあります。人気が失速したキャラクターは露出が減る。物が売れない。より露出が減る。という負のスパイラルに陥ってしまいます。一時の人気で終わるキャラクターを、今までたくさん見てきました。
ただし、ヒットしたキャラクターはこの逆で、ひとたび人気が出ると収益の幅、露出の幅が広がり、それによってまたファンが増えていく…という好循環が生まれます。人気が出たキャラクターの爆発力は目を見張るものがあります。
世の中では日々新しいキャラクターが生み出されており、時代にそぐわなかったり、何ら工夫のないキャラクターは淘汰されていきます。トレンドやターゲットを見極めて、イラストを少しずつ変えていったり、新しいストーリーを生み出していくことの必要があります。作って終わり、の仕事ではなく、続けてなんぼ、育ててなんぼ、の仕事です。
それぞれの想いがつまった魅力的なキャラクターを、これまでより更に魅力的にして育てていかねばならないのは、結構なプレッシャーです。
ただ、そのプレッシャーこそが、同時にやりがいでもあります。このキャラクターが今一番やるべきこと、やったらいいことの最適解は何か?これを導き出すのは難しいのですが、楽しくもあります。そしてこの最適解は、日々模索中です。
チェブラーシカは好奇心旺盛で、人一倍がんばり屋さんです。純粋無垢なこころで周りと向き合うおかげで、周りを幸せにし、誰からも愛される存在になっていきます。自分を信じ、相手を信じ、みんなの幸せを願うチェブラーシカ。
今後はキャラクター自体の認知をあげることはさることながら、チェブラーシカの魅力をしっかり伝えていきたいと思っています。
魅力を伝えるために、準備中のコンテンツが実はいくつかあるのですが・・・まだ途中段階ですので、公表はできず(笑)
楽しみにしておいてもらえればと思います!
皆さんチェブラーシカを思い描くとき、どのようなうイラストを想像されますでしょうか。実はチェブラーシカには様々なアートスタイルがあり、パペット調のチェブラーシカもいれば、2Dのチェブラーシカもいます。雪の日にワニのお友達の"ゲーナ"を外で待ってたらいつの間にか雪が体に積もってできちゃった、白いチェブラーシカなんかもいたりします。
キャラクタービジネスの世界では、常に新しいニュースと、時代に合わせたアートを作りだしていくことが必要です。それらを踏まえ、最近のトレンドを意識したロシアンクラフト調のチェブラーシカを生み出しました。
ロシアンクラフトはとてもおしゃれで大人の方が持っても様になるデザインです。グッズもかわいく仕上がっていますので、是非店頭で探してみてください。
チェブラーシカがかわいいことです(笑)。やはり担当ですので、日々チェブラーシカのことばかり考えていますし、自分の持ち物の中にもチェブラーシカグッズがどんどん増えていきますから、チェブラーシカがかわいくて本当によかったなと思います!